2021年12月20日の記者会見で、「JR西日本 北陸エリアどこでもきっぷ」・「JR西日本 中国エリアどこでもきっぷ」の発売が発表されました。
ここで「JR西日本 北陸エリアどこでもきっぷ」・「JR西日本 中国エリアどこでもきっぷ」が発表され、「JR西日本どこでもきっぷ」については言及がなかったことから、実質的には「JR西日本どこでもきっぷ」の発売は、当初の予定通り2021年12月をもって終了することが決まったことになります。
2024年、「WESTERポイント全線フリーきっぷ」が発売され、JR西日本の全線が自由に乗り放題となるきっぷが再度、発売されることになりました。
この記事では、2022年に発売される「どこでもきっぷ」を限定したバージョンの「北陸どこでもきっぷ」・「中国どこでもきっぷ」について紹介していきます。
「JR西日本 北陸エリアどこでもきっぷ」・「JR西日本 中国エリアどこでもきっぷ」は北陸・西日本エリアが2日間乗り放題
「JR西日本 北陸エリアどこでもきっぷ」・「JR西日本 中国エリアどこでもきっぷ」は、北陸エリアまたは中国エリアのJR西日本全線(新幹線・特急含む)の普通車自由席が2日間乗り放題です。 特急料金なしで特急列車・新幹線が利用できるのが特徴です。
区分 | JR西日本 北陸エリア どこでもきっぷ | JR西日本 中国エリア どこでもきっぷ |
---|---|---|
大人 | 6,000 円 | 7,000 円 |
小児 | 3,000 円 | 3,500 円 |
青春18きっぷ(特急・新幹線は乗車券としても使用不可)が1日あたり2,400円程度であることを考えると、特急に乗れるどころか特急券まで込みなのでかなりお得なことがわかるでしょう。
フリーエリアは次の通りです。
「JR西日本 中国エリアどこでもきっぷ」は山陽新幹線の岡山〜新下関間が利用できます。さらに、山陰本線が東浜まで利用できるので長ロングラン特急「スーパーおき」に全区間乗車できます。
「JR西日本 北陸エリアどこでもきっぷ」のエリアはこんな感じ。「JR西日本 中国エリアどこでもきっぷ」と比べると少なく感じるかもしれませんがそんなことはない。「青郷」は小浜線の駅。金沢から敦賀までは特急サンダーバードでも最速1時間10分かかるところであり、結構な距離があります。
もちろん、金沢エリア・富山エリアの在来線と北陸新幹線も利用できるので範囲は広いですが、第3セクター(あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道)が利用できないのがちょっと残念です。
購入は旅行会社のみ 発売期間は2022年4月まで
今回の「どこでもきっぷ」は2022年4月までの発売となります。ただし、新型コロナウイルス感染拡大が懸念されている状況で、発売中止となる可能性があるので最新の情報は必ず公式サイトで確認してください。
購入条件・特典
購入は旅行会社限定となっています。発売期間・利用期間は次の通り書かれています(JR西日本プレスリリースより)。
- 発売期間 2021年12月27日(月)~ 2022年4月2日(土)まで ※ご利用開始日の1カ月前から7日前まで発売します。
- ご利用期間 2022年1月7日(金)~ 2022年4月10日(日)までの連続する2日間 ※2022年4月9日(土)ご利用開始分まで発売します。
さらに、発売箇所については旅行会社のみとなります。
- JR西日本管内の主な旅行会社に限り、発売いたします(ご宿泊と同時発売の場合に限る)。
- 1名様から購入・ご利用いただけます。
- 駅からの移動も密を避けて!駅レンタカーを特別価格でご利用になれます。
さらに、地域の観光需要掘り起こしの観点から、地域の観光施設や飲食店など、旅先で受けられる特典(観光施設の入場料割引や飲食店の料金割引など)が用意されています。
特典の詳しい内容は下記ページに掲載されます【12/28 公開予定】。
北陸エリア
中国エリア
2022/01/14時点で購入できる旅行会社 ネットでも可能!
現在、僕が把握している限りで、ネットで購入できる旅行会社です。僕も旅行会社を100%把握しているわけではありませんので、これ以外にもある可能性があります。なお、企業案件でもないのでこちらのリンクから飛んでいただいても僕には一切収入がありません。あくまで利便性を考えてリンクを掲載しているので、予約の際は必ず、各サイトの条件等を確認の上で予約をするようにしてください。
現在、僕が把握している限りでは、フォートリップで予約するのが最も合理的で使いやすい手段だと思います。
オススメのモデルコース
北陸エリアや山陰エリアを実際に旅して「ここがオススメだ」というところに加え、今回の「どこでもきっぷ」で乗車できる列車をご紹介します。
「JR西日本 北陸エリアどこでもきっぷ」モデルコース
「北陸エリアどこでもきっぷ」では、北陸をワイドに回る旅がオススメです。JRでの北陸の観光を、
- 富山・高岡エリア
- 金沢エリア
にわけてご紹介します。
まず初めに富山エリアです。
日本一周旅行の最中に、北陸を貫く旅がありました。この時、富山でブラックラーメンを楽しみ、富山の「世界一美しいスタバ」へ行き、そして氷見海岸へといく旅でした。
時間が合えば、「どこでもきっぷ」では別途料金が必要となりますが「べるもんた」という観光列車が走っています。この観光列車に乗るのもいいでしょう。
べるもんたに「北陸エリアどこでもきっぷ」で乗車する際、乗車券は「どこでもきっぷ」が利用できるため、指定席券530円を支払えばOK。たったの530円で乗車できてしまいます。
僕もこの「べるもんた」にはまだ乗りに行ったことがないので、是非とも乗りに行きたいと思っています。
続いては言わずもがな、金沢観光。
ひたすら旅をし続けて生きている僕にとっては、金沢観光はもはややり切った感があります。金沢は江戸時代からの街並み・風情を残す街で、大都市でありながらもその中に「これは…」という発見がある。それが金沢の魅力です。
金沢駅でレンタカーを借りるのもOK。北陸エリアは広いものの、鉄道やバスが極めて少ないエリアもあります。そのため、鉄道に加えてレンタカーなども活用したいところ。2021年12月22日現在、詳細が発表されていないですが、プレスリリースには「駅からの移動も密を避けて!駅レンタカーを特別価格でご利用になれます。」と明記されています。
そして、実はレンタカーなしでもバスで手軽に行けてしまう兼六園。ここは金沢の定番すぎますね。
兼六園へと行ったら金沢城にも寄ってみてください。いろいろな発見があります。
そして最後に、モデルコース・観光地ではないですが、この「北陸エリアどこでもきっぷ」で利用できる鉄道のご紹介です。北陸新幹線が黒部宇奈月温泉駅まで利用できます。北陸新幹線の車内設備などのご紹介はこちらから。
そして、北陸本線の特急サンダーバードも利用できます。北陸新幹線が延伸開業するとすぐに、敦賀までに運転区間が短縮されることになっています。今のうちに乗っておきたい特急列車です。
最後に、同じ区間を走る特急しらさぎです。「北陸どこでもきっぷ」で利用する分には特急サンダーバードとなんら役割は変わりません。「北陸どこでもきっぷ」のエリア外となる敦賀から先で、行き先がk京都・大阪方面か、米原・名古屋方面かに分かれます。
なお、「特急サンダーバードか、特急しらさぎか」と言われたら圧倒的に特急しらさぎです。サンダーバードはかなり混雑していますので、しらさぎの自由席に乗った方がいいでしょう。
「JR西日本 中国エリアどこでもきっぷ」モデルコース
続いては、「JR西日本 中国エリアどこでもきっぷ」のモデルコース・観光例です。「北陸どこでもきっぷ」と比べて乗り放題エリアが広いので、こちらの方が魅力的です。「中国エリアどこでもきっぷ」は、山陰山陽ともにエリアに含まれます。山陰山陽の間を車で移動しようとすると高速を使っても3時間近い運転になります。これを回避するためにうまく活用したいところ。
まずは、鉄道ファンであってもなくてもオススメしたいのが山陰本線の絶景。JR山陰本線は京都から鳥取・島根・萩を経て下関へと至る路線です。今回のきっぷでフリーエリアとなった、鳥取から先の区間はローカル線の様相を呈するもののかなり景色がいい。
特急スーパーおき・スーパーまつかぜに乗車してのんびり景色を眺める、なんてどうでしょう?
続いて、山陰の観光といえばど定番の出雲大社。出雲市駅からバスで、電車で行くことができます。なお、出雲市駅から出雲大社を結ぶ一畑電車は「どこでもきっぷ」では乗車できないので注意してください。
さらに、出雲大社まで来たら少し足を伸ばして「稲佐の浜」へ行くのがオススメです。徒歩15分で日本海が眺められるところまで出てこられます。
そして場所は変わって山陽・瀬戸内海。山陽新幹線も岡山〜新下関の間で利用可能。新岩国駅で下車してバスで15分、錦帯橋と岩国城も手軽に観光できてオススメです。
もちろん、今回のきっぷでは広島もエリア内です。広島観光をちょっとしてみるのもいいでしょう。
最後に、今回の「どこでもきっぷ」で利用できる列車たちです。特急スーパーおき・スーパーまつかぜはかなり景色の良い区間を爆走してくれるのでオススメです。
また、まもなく引退が決まっている国鉄型特急車両「やくも」に乗って、あえて山陰と山陽の間を往復してみる、なんてのも楽しいかもしれませんね。
最後に、新幹線。山陽新幹線は走っている車両の種類が極めて多いため、まとめてご紹介します。
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